理系と英語能力・・・・(p.43 (2)英語力、外国語能力)

理系学生にとっても英語力は関心の的です。
エントリーシート(ES)でも面接でも、「英語力」を聞かれることはよくあります。もちろん「TOEIC900です!」等と答えられる人は悩む必要無いでしょうが、もっとビミョーなスコアの場合、どうでしょう。

TOEICスコアはAからEまでのレベル(バンドと呼ぶ場合もあり)がありますが、そのBレベル( 730 〜 860点 )の下限である730というのは、一応の目安になると思います。一般的な理系職の場合、730を持っていれば、英語力だけで落とされる可能性はかなり低くなるでしょう。もちろん外資系企業や国際的な業務を含む職務、文系就職などは別です。

某世界的ハウスホールド(日用品)メーカーなどで、800未満は採用しないなどというところもありますが、理由があります。実際仕事をする段になれば、こういう外資系企業は日本という単位ではなく、アジアパシフィックのような単位でプロジェクトを進めるため、英語で仕事ができないと話にならない可能性があるからです。ちなみに900スコアがあるからといって、それだけで英語で仕事ができるわけではありません。ただ800とか900無い場合は、最低自分の言いたいことくらいは表現できたとしても、相手が言っていることは理解できない可能性が高いので、仕事は簡単ではないということでしょう。

ただ、理系の英語力については本書p.43「
 (2)英語力、外国語能力」の通りです。
そして730だとしても決して低いハードルではありません。
今どき英語に関わらない職務は存在しないと言ってよく、今すぐ必要なかったとしても、この先のキャリアを考えれば確実に英語ができることは可能性を何倍にも広げることになり、逆に英語ができないことはその可能性を半減どころか1/10以下に狭めることにもなりかねないと思います。

幸い理系職であれば、最低500くらいとしている企業も、メーカー中心に一定数の会社があります。これはもちろん500あればOKという意味ではなく、最低選考を進められるレベルという意味です。しかしここに理系に求める英語力の意図が読み解けます。
本書p.43「
 (2)英語力、外国語能力」では、理系に求める英語力の意味が解説されていますが、英語での仕事であっても、専門用語を理解できれば、あとは何とかなる可能性が高いのが理系職務です。しっかりした理系としての勉強、専門知識を持っていれば、最低限の英語力であっても採用に至れる可能性がありますので、ぜひあきらめないで下さい。

では500すらない場合や、英語以外の外国語能力についても解説しています。子供のころその地域で育ち、ネイティブ並みの語学力があるのであれば、どんな言語であれ当然大いにアピールすべきです。少数民族語であっても全く問題ありません。
逆に中国語やスペイン語などポピュラーな言語であっても、ビジネスレベルに達していないものはほぼ評価になりません。まずは英語でビジネスればるを目指すのが最優先です。


今日の参照ページ
p.43 (2)英語力、外国語能力


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「成果」アピールはどうすべきか・・・・(p.39 理系に求められる能力)

「説明会」や「OBOGとの面談」と称する企業との接点が本格化している時期です。
面接はもちろん、企業と接する機会はすべて選考だと考えるべきというのが戦略就活ですので、こうした際に聞かれる「成果」について考えます。
ESでも面接でも、「学生時代に打ち込んだこと」「成し遂げたこと」といった質問はよく聞かれます。
しかし学部生は、まだ実験の結果が出ていないとか、学会に出るのは修士以上など、「成果」と呼ばれるものがないという人も少なくないでしょう。
修士以上であっても学会発表や、博士課程も投稿論文などの形になった「成果」がないという人はいることと思います。

「企業は結果を重視する」
「結果を出す人を求める」
というようなことを聞いたことがありますか?ビジネスの世界では「結果重視」は当然のこと。会社員であれば誰でも結果を求められます。しかし皆さんは学生であって、会社員ではありません。

また「結果重視」といっても、文系の営業職のように明確な結果を数値化できる職務以外はどうすれば良いのでしょう。
基礎研究を仕事でしている人は、どうやって成果を出すのでしょう。

「成果」というのは一つの尺度ではありません。その立場によって、条件や職務、環境によって形を変える変数なのです。
理系の皆さんはともすれば絶対値、ゆるぎない真実や正解を求める姿勢を持っているかも知れません。しかし会社という組織は研究室でも大学でもありません。仕事で絶対的な正解はないのです。

ということは、学生の皆さんがアピールすべき成果も、形になったものである必要はないということです。皆さんはまだ会社員ではありません。その代り大切なのは「可能性(ポテンシャル)」です。
「学生時代に打ち込んだこと」や「成し遂げたこと」とは、「何をやったか」で採否を判定しているのでは絶対にありません。「こう答えれば採用される」という噂は、たまたまそう答えて採用した人がいるというだけにすぎない都市伝説です。このような正解を探す思考であることがばれれば、それこそ理系学生としての論理的思考能力やデータ分析能力へ大きな疑問が湧いてしまい、結局可能性を感じさせない印象を与えかねません。

なぜその活動(勉強・実験・調査・研究)に取り組んだのかという問題意識や理由を今一度明確にし、結果としてその目的は達成できたのか、できなかったのか。できたのは(できないのは)なぜかという分析や背景。さらにはこうすればうまく行く可能性があるのではというアイデアを持っていることが示せれば、これは企業で仕事を進める時と全く同じ思考プロセスです。

 
つまり「コレをやりました!」という自己中心的・学生の一方的アピールから抜け出せます。

企業で行うこと(=仕事)と同じような思考プロセスを持ち、さらにうまく行った時だけでなく、失敗からも知見を見出せる視野を持っているとしたら、とても可能性を感じさせるのではないでしょうか。ぜひご自分の成果を検証してみて下さい。



今日の参照ページ
p.39 理系に求められる能力



JUGEMテーマ:就職活動

秋田美大「キャリアデザイン」講座を終えて コミュニケーション講座

今年度は秋田公立美術大学の2年生向けキャリアデザイン講座と3年生向けキャリアデザイン講座で3回ずつ講義を行いました。

昨年から講座を行っている秋田美大ですが、私にとっても初めての芸術・美術大学ということで、毎回新たな気付きがあります。

 

 

特に美大生がコミュニケーションとマーケティングに感心を持っている人が多いことが驚きでした。しかしこれはすばらしいポテンシャルで、芸術というセンスと結果だけで評価がなされる世界に早くから身を置いている美大生は、「結果で評価」のビジネスの世界と実は非常に相性が良いのです。

 

その美大生がコミュニケーションとマーケティング力を身に着けた、ほぼ鬼に金棒でしょう。大学レベルのビジネス知識であれば、自分で勉強するだけで知識程度はすぐキャッチアップできますが、こうしたビジネスセンスは4年間かけて涵養した成果が確実に出るでしょう。

 

コミュニケーションに関する質問が毎回多く、個人相談に来る学生もいます。しかし残念ながらコミュニケーションの講義はやりたいが、今はできないので(私は大学院広域科目やキャリア科目として1単位90分x7回の「コミュニケーション戦略論」などの講義をやっていました)、「戦略思考で鍛える「コミュ力」」の以下の部分を特に読んでいただいて、講座に代えてほしいと思います。

 

特に3章p.134「話がわかりにくい」人のためのロジカルな伝え方、p.143「主たる情報を絞る」を参照して下さい。

 

戦略コミュニケーションの要諦は、コミュニケーションを通じて成し遂げたいことの明確化です。それを主たる情報としてまとめ、伝わりやすくロジカルに組み立てることで目的達成となる。この基本的な構造は就活だけでなく、社会人として活動する上できわめて有効なのです。

しゃべり方の参考書では、どれだけ理解しても話すという一方的な技術が身に着くところが頂上。しかし話す技術以上に、コミュニケーションによる目的達成という構造理解ができれば、話方自体が多少下手でも目的達成できれば良いという戦略思考に変わることができます。

 

ぜひそうした思考のトレーニングを積んで、実戦コミュニケーションの舞台である就活で活用してほしいと思います。

 

「戦略思考で鍛える「コミュ力」」 税別780円

アマゾン以外でも販売中(アマゾンはしょっちゅう品切れになるので)

セブンネット

http://7net.omni7.jp/detail/1106449876

e-Honネット

http://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000033143424&Action_id=121&Sza_id=C0

楽天

http://books.rakuten.co.jp/rb/12909025/

 

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美大生のコミュニケーション能力・・・・・・・p.12「コミュ力の正体」

4月は毎週秋田公立美術大学で、学部2年、3年、そして大学院生のためのキャリア講座の講義をしてきました。

 

毎回講義の度に感想・アンケートを書いてくれるのですが、いろいろな大学で教えた中でも秋美生のコメントは上手なものが多くびっくりです。実に話し手である私の主旨をきっちり理解してくれているものが多く見られます。

 

さて褒めていただけるのはものすごくありがたく光栄ですが、一方で共通の悩みも見えてきます。

比較的学年を超えて多く見られるのが「コミュニケーション能力」への不安です。

質問や個人面談でも聞きました。

 

「コミュニケーションに自信が無い」という何千人もの理系学生の相談に乗ってきた経験上、コミュニケーションとは何かという定義づけをもっと真剣に考えるべきというのが私の考えです。

 

漠然と「コミュニケーションに不安」ではなく、何を、誰に、どのように、どういう手段・表現で伝え、結果としてどのような成果に至りたいのか、こうした構成や組み立てをちゃんと考えることができるかどうかが成果に直結します。

自信のない人ほど、こうした下準備をおろそかにしがちですが、準備9割本番1割といわれるほど、準備は大切なのです。

 

一朝一夕で能力向上はできませんが、漠然と考えるのではなく、戦略観をもって臨むことが本ブログの基本です。コミュニケーションにおいても「戦略思考で鍛える「コミュ力」」p.13「コミュ力の正体」など参考にして下さい。

 

 

今日の参照ページ

p.13「コミュ力の正体」(「戦略思考で鍛える「コミュ力」)

 

 

 

 

 

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今やっていること・・・「ネタで勝負しない」プレゼン

皆様、新年あけましておめでとうございます。

 

私のように個人営業そのもののチビ会社でやっている者、フリーの方などは、休みといってもたいていは休み明けに備えてむしろまとまって時間を使える期間というのが正月だったりします。

私も仕事しまっくってます、毎年そうですが。

 

来年度のキャリア講座を担当する大学がすでにいくつも打診をいただき、その準備というより、ご依頼いただいた大学の指向に合わせたキャリアの設定をし、また全体構成でどんな順番で説明するのが良いかを考えるなど、じっくり時間をかけたい構想プラン二ングには正月はぴったりです。

 

また年明けというより2月3月ですが、就活イベントが今年もあります。

この3月に卒業する学部3年・修士2年の「2017年3月卒」就活が終わり、その傾向と実績を盛り込んだ新しいセミナーや講演のネタ作りもやっています。

私の場合はテクニックを伝授するノウハウ提供を目指しているのではなく、考え方を鍛えて、どんな環境(会社)でもどんな課題・設問でも対応できる地力を身に着けることを目的としているので、本質的な部分はあまり変わりません。

 

しかし「毎回新ネタですか?」といわれるような、時事ネタというかその都度例に用いる話をほぼ毎回変えているので、同じ方が聞いても(また同じ話で)損した感じを受けないように努めています。

 

「ネタで勝負するな」というのは、これからES・面接に立ち向かう学生の皆さんに常に呼びかけていることです。

目新しいネタ、人が食いつくネタなどそうそう簡単に出るものではありません。

しかし「話す」プロである私は常に毎回真剣勝負をしなければなりません。教はちょっと手を抜いてとか、流すようなことはできません。

 

ネタを消費してしまえば、その場は良くとも次がありません。

ES・面接も同じです。

 

新ネタなどそもそも期待していないし、そこが勝負の場ではないのです。時事問題・時事ネタ・直近ニュースにふれるのは、あくまで本質である自己アピールや講座主旨につながる導入のためです。いかにおもしろいネタを探せるかは本質ではありません。

 

 

今計画中の新たな講座は大学講義なら1単位分(90分授業7回)は優にある長大なものですが、飽きさせず、実のある話とおもっていただくためにも、いかに構成をちゃんと作るかが最も重要です。骨組みさえちゃんとしていれば、あとその上にどう化粧を施すかはたいした問題ではないのです。

ネタ探しより大切な骨格作り。皆様にも参考になれば幸いです。

 

 

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理系のための戦略的就活術ブログについて

丸善出版「理系のためのキャリアデザイン 戦略的就活術」を活用し尽くすことを目指し、本の内容をさらに解説しています。本を買わなくとも参考になる情報を載せますが、本を読んだ上で参照していただくと効果10倍だと思います。 記事末にある「今日の参照ページ」は理系のためのキャリアデザイン 戦略的就活術の該当ページを示していますので、ぜひ合わせて呼んで下さい。 平成29年度(2017年4月)からは「美大芸大生」のキャリアについても解説していきます! ******************************** お問合せ、取材、講演依頼等はメールで:info@rm-london.com (株)RMロンドンパートナーズまで 学生の方の個人相談、就職相談、就職対策個人コーチは会社サイト参照。http://rm-london.com/

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