大塚家具の盛衰から見る「相場」というセンス・・・・(p.91 マーケティング手法の活用) 

大手家具販売の大塚家具をご存知でしょうか?

父の創業した「大塚家具」は上場企業まで一気に成長しましたが、時代とともにニトリやイケアのような廉価販売の隆盛が起き、マンツーマンでびっしり接客して高級家具を販売するショールーム商法の大塚家具は業績が悪化し始めました。創業社長の長女である現・大塚久美子氏が社長に就任し、経営改革を図ります。

 

一流大学、メガバンク出身で、自身がコンサル会社を経営していた久美子社長の今風な経営方針に、創業者の父(当時会長)は反発し、ここで大塚家具のオーナーシップをめぐる親子対立が勃発しました。

新社長・久美子氏の改革は成功し、大塚家具の業績は再び回復基調になりました。ところが、父である勝久会長は、これを良しとせず、久美子社長を解任してしいます。

 

非常に耳目を集めるセンセーショナルな話題だったため、この大塚家具問題はビジネス雑誌やサイトで大きく取り上げられ有名になりました。

 

 

その大塚家具が今どうなっているか、あまりいないと思うけど日経新聞など読んでいなくとも一般紙ですら取り上げるくらい、話題になっています。

マーケティング的視点、特に「相場観」というのは就活というより、ビジネスで欠かせないものなのです。ここを理解せず就活を進めることは戦略的就活でないばかりか、自らの可能性をもつぶしてしまう恐れがあります。

それがp.91 「マーケティング手法の活用」です。

 

あっさり書きましたが、本当はここだけで一冊にしたいほど重要な部分です。

 

「自分の夢をかなえる」

「一度きりの人生」

「やらぬ後悔よりやって後悔」

といった根性論、運命論は単に「思考」からの逃避であり、戦略性の真逆です。

 

自らの人生を、自らの責任と科学的な思考で判断した末、その結果は運命、または神のみぞ知るならOKです。

しかし上記のようなセリフを吐く人のほとんどは自ら考えることを放棄し、考えが及ばない責任から現実逃避しているだけです。その責任はすべてご自分の人生にかかってきます。

 

「マーケティング視点」は経営の根幹であり、理系だろうと芸術系だろうと逃れられるものではありません。

マーケティングの4Pのような基礎的な解説がありますので、読んで下さい。

 


今日の参照ページ 
p.91 マーケティング手法の活用

 

 

JUGEMテーマ:就職活動


「親」の意見、親との関わり・・・・(p.110 親の意見)

就活は理系といえどもある程度長丁場の作業です。
筆者の直接対応した学生の例では、エントリーから内定(内々定)まで数週間というのが最短でした。一般的に文系と違ってエントリー数も少なく、また結果として就活に要する期間も相対的に短めにはなります。

マスコミなどで話題にされる「一人で100社エントリー」とか「300社、500社」のようなばかげた事態は、製造業など理系職を狙う一般的な理系就職であれば起きにくいのです。いわゆる高偏差値大学学部を抱える理系学生の場合、10社以下しかエントリーしないというのは決して珍しくありません。単にエントリー数を絞ることが目的ではないことはしっかり認識した上で、自身の武器と先方企業の求めるものの一致を考えて選ぶなら、そもそも百社エントリーなどは起きることはありません。

さて、そうした長丁場で、特に会社選びをするなど不慣れな活動では、親や兄弟姉妹、親族といった身近な方からアドバイスをもらったり、あるいはそんなものは求めていないのに、おせっかいな介入をしてくるケースはよくあります。特に最近は就活が社会問題化しているため、ニュースなどを見た親が子供の就活に意見をしてくることは普通に増えているのです。


本書のp.110は「親の意見を聞くな」と書いているのではありません。
ダメな理由を再確認して下さい。
現在の専門化し、グローバル化し、高度・高速化したビジネス環境では、10年前の知識ですらも陳腐化します。皆さんが大学院、博士後期課程学生であったとしても、そこで得た「知識」は常に陳腐化することをご存知と思います。ましてそうした専門家ではない、一個人の知識や考え方で、専門化する理系就職に介入されるのは親といえど避けなければなりません。

親だけでなく、もっと恐いのは学生同士です。当然ですが学生はビジネスの素人です。素人意見であの会社が良いの悪いのいうのは、テレビで芸能人を品定めして意見を言っているのと同レベルの与太話に過ぎません。私はキャリアの講義では、免許を持っていない人がドライブのアドバイスをする、恋愛経験のない人がデートの方法を指南するのと同じだと言っています。素人意見の位置付けを実感できますか?

周囲の方が応援してくれるのはありがたいものです。しかしそれはたとえ善意であっても、本質にかかわることは自分自身で決めなければなりません。ただそれ以外の、たとえば遠方の企業へ面接に行くための交通費など補助であればとてもありがたいですよね。そういった、実際の利益に通じるものであればありがたくいただき、そうでないものは一応は聞いておいて良いですが、あくまで自分自身の判断で対処すべきです。特に企業分析・企業判定は、ど素人は絶対に加えるべきでありません。
p.110では、初任給のとらえ方にも触れていますので、これまたぜひ再確認しておいて下さい。



今日の参照ページ
p.110 親の意見

JUGEMテーマ:就職活動

文系との差別化 ・・・(p.12 文系との違い)

理系学生でも金融やコンサルタント、商社など、いわゆる文系就職、文系学生が多く応募する企業を志向する人は増えていまます。コンサル業界など、もはや理系の割合の方が高いのでは?といわれるくらいにもはや文系就職などと区別する方が違っている気もします。

こうした「文系就職」についてはESだけでなく面接練習でもよく感じるのですが、戦略を間違っている人が多いのです。
世にある就活本や就活サイト情報がほとんど文系向けであることは本書の通り。それ同様に、金融(メガバンク、地銀・信金、証券、保険他)やコンサルへの応募準備で、文系同様のアピールをする理系学生がほとんどと感じます。それで良いのでしょうか?
多くがお粗末で、全くアピールになっていないことを理解しているでしょうか。

ある就活サイトの「理系大学院生の模範ES」として示されている者で、「バイトでの売上げ達成」の話をあげているものがありました。バイトが悪い訳でも、売上を達成したことが悪いのでもありません。それが「(理系学生である)あなたを採用する理由」になっているかどうかがESのカギです。カギとして機能しているかどうかの検証こそすべてなのです。


本書p.133「エントリーシート対策のカギ「Why&How」に書いた通りです。
つまり「バイトでいくら売った」、「家庭教師・塾講で子供の成績が上がった」というWhatのられつに、どんな「採用する理由」になるのでしょうか?

「考え方」=Why&Howこそ大事というのはこのためです。まんま文系アピールやESはWhatのられつであることが多く、だからダメなのです。根本的なアピールが構成できていないことをまず理解することが大切です。
本書p.12 「文系との違い」では詳しく書いていますが、文系就職を志望する方はぜひ今一度読んでおいて下さい。


今日の参照ページ 
p.12 文系との違い

JUGEMテーマ:就職活動

芸術系と理系基礎系(秋田美大で考えた)・・・・(p.65 自分の専門と業界・職務の一致と不一致) 

東北大学生命科学研究科のキャリア支援委員も担当している増沢です。
生命科学、生物資源科学、生命理工学・・・とさまざまな名称のライフサイエンス系の大学院/学部が全国にあります。
東北大生命科学研究科では、この4月に入学した博士後期課程学生全員と面談を行い、その将来構想やキャリア観といったことについて、聞き取りを行います。
もちろん要望を全部そのまま応えられるものではありませんが、研究科が学生の皆さんとコミュニケーションの機会を持つことは非常に意義のあることだと思います。私は今後もこうした取り組みはぜひ続けていくべきだと感じました。
さて、面談で出た話は「専門分野がビジネスと関係ない」という声です。
このブログは美大生向けにも書いているのですが、ちょっと美大生と就職の視点を語ります。
本書「p.65 自分の専門と業界・職務の一致と不一致」で説明している「コンピテンシー」という考え方は、企業人として活躍する上で欠かせないものです。
 
どういうことでしょう?
私は今年度も秋田市立の芸術系大学、秋田公立美術大学の講義とキャリア支援の担当をしています。
初めて秋美に行ったその日には、講義の前にわざわざお迎えに来て下さったM先生に学内を案内していただきました。
「芸術」(美術系)といっても、すごい幅の広い分野であることを実感しました。クリエイターとしての美術とは、単にクリエイティビティ(創造力・創作力)だけでなく、その対象も大きく影響することを理解しました。

ガラスを使った工芸では、ガラスと一口に言ってもその成分によって素材特性が異なります。
絵を描くにもその画材や対象が違えばタッチも出来ばえも違います。
彫刻するにも木や石膏、粘土では当然異なる作品が生み出されます。


 
専門分野・学科/専攻によっても研究内容は異なる理系学生のアプローチと、芸術系学生のアプローチは、その「専門性」の高さという点で非常に共通点が多くあります。

薬学や建築、機械・電気・電子、情報といった、専門と仕事が直結しやすい分野だけが理系ではありません。芸術なんて、普通は企業や仕事とは結び付かないように思うかも知れませんが、美大を出ていきなりアーチストとして独立できるような人など普通はいません。つまりは会社員としてキャリアを始めるという点で、理系大学院生と芸術系学生は非常に近いものがあります。

そうであれば、いつも述べています、専門性そのものを仕事にするのではなく、専門性を応用させ、発展させ、間接的に仕事と結びつけられる想像力があれば、当然ですがキャリアを築く具体的選択はできるようになります。

理学系や生命系など、基礎系研究をする学生の中には、専門が直結する仕事が無いと悩む人がいます。芸術系の学生も、芸術そのものではなく、絵、デザイン、彫刻、染め物・・・・さまざまな修養を通じて、アイデアやコンセプトを造形化したり、ビジュアル化するなど、普通とは少々違えどコミュニケーション能力を鍛えているのです。

専門を持っている学生は強い。美大生と直接交流をもってますますその意を強くした次第です。

 

今日の参照ページ  
p.65 自分の専門と業界・職務の一致と不一致



JUGEMテーマ:就職活動

これから就活を始める皆さんへ・・・・(p.4 就職と受験の違い)    

4月の秋田公立美大、5月の東京理科大、そして6月は日本大学生物資源科学部と、2020年卒の学生の皆さんへの講座が始まっています。まだまだ就活に慌てる時期ではなく、今は何よりインプットに注力することで、今年の後半からのダッシュをする準備の時期だとお話しいています。

(東京理科大は生協、日大生物資源科学部は売店・立野商店で買えば割引です。ゴメン、東北大忘れた。東北大ももちろん片平のさくらショップ、青葉山のBoookで割引で売ってます!)

 

大学の勉強が一番なんて、お説教のように聞こえるかも知れませんがそうではありません。就活をテクニックだけでなんとかやっつけられるというカン違いこそ、ど素人の発想であり、仕事のプロフェッショナルである企業の人にはすべて見透かされます。

 

本書の冒頭ですが、「p.4 就職と受験の違い」は、戦略的就活をする上でかなりというか、きわめて重要な部分なのです。

ここを理解せず前に進んでも成果は得られません。

 

講座においてはけっこう重点的にお話ししていますが、本書を読まれるのであれば、冒頭は単なる前書きではなく、戦略的な思考の下に展開する就活を理解する重要部分とご理解下さい。

 

超売り手市場である現在の就活、2019卒就活ですが、それでも取りこぼす学生はいくらでも出ています。大学ランクとは関係なく、トップクラスの偏差値大学でも、全く珍しいものではありません。

先日のキャリア相談に来た学生も、全くこうした就活のフレームワークを理解せず、何となくネット情報などで進んできた結果、ほとんどESは通っても、面接はすべて一次落ちという、一番効率の悪い結果となっていました。

 

p.6の、「戦略思考で見る「有名大学」「一流大学」」の項に続きますが、大学の偏差値が高いがゆえに起こる最悪の効率就活になります。くり返しますが、しっかり本書を通じて就活のフレームワークを理解してから進んで下さい。

一見効率悪そうに見えるかも知れませんが、絶対に遠回りにはなりません。

 

後になって戻って戦略を練り直す方がどれだけ不効率で危機的か、一目瞭然です。

 

今はまずインプット。

そうしておけば、この先の展開がどうなろうと常に基本姿勢に戻ることで対応ができます。

 

 

 

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丸善出版「理系のためのキャリアデザイン 戦略的就活術」を活用し尽くすことを目指し、本の内容をさらに解説しています。本を買わなくとも参考になる情報を載せますが、本を読んだ上で参照していただくと効果10倍だと思います。 記事末にある「今日の参照ページ」は理系のためのキャリアデザイン 戦略的就活術の該当ページを示していますので、ぜひ合わせて呼んで下さい。 平成29年度(2017年4月)からは「美大芸大生」のキャリアについても解説していきます! ******************************** お問合せ、取材、講演依頼等はメールで:info@rm-london.com (株)RMロンドンパートナーズまで 学生の方の個人相談、就職相談、就職対策個人コーチは会社サイト参照。http://rm-london.com/

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