(再掲載)学歴フィルター「通る側」を考える・・・・(p.125 選考中、企業では何が起こっているか)

ジャーナリスト・石渡嶺司氏のコラムなどで話題になっている「学歴フィルター暴露事件」ですが、
http://bylines.news.yahoo.co.jp/ishiwatarireiji/20150602-00046277/
世間的なコラムなどではどうしてもフィルターリングされる側、つまり濾しとられてしまう言ってみれば学歴で落とされる側という非常にデリケートな問題について書くのは難しく、ブログだからこそ語れる素材だと思って書いてみます。

直接の講義やセミナーならこの手の話はバンバンできるのですが、いかんせん世の中には差別だとか絶対正義の存在を信じる教徒がいるので、めんどうくさいです。ダテに社会の底辺でもまれていませんので、絶対正義や公正などという幻想を信じる方が損なことは明らかで、少なくとも就職で企業社会で生きようというキャリアを考えているのであれば、ハイクラスの学生も中堅からそれ以下の学生も、「戦略的判断」ができ得ることこそ重要なのです。「人間は平等」とか、「オンリーワン」のようなことは個人の信条として持つのには何の問題もありませんが、ビジネスの世界で生きるなら、そんなことにはかまう暇はありません。

さて本題。東大、京大、旧帝、東工大や一橋、早慶上智他、えーいこのブログは理系向けだから、わかりやすく「RU11」でどうでしょう。いわゆる「フィルターで残る側」について考えます。

世の中、特にビジネスの世界に「絶対」はありません。学歴フィルターとは、今挙げたようないわゆる高偏差値学部大学でかつ有名大学の学生を優先的に選考し、そうでない学生を後回しないしはお断りするシステムです。

本書 p.125 「選考中、企業では何が起こっているか」で述べている通りです。
その良し悪しは別にして、効率を求められる企業では避けられないものだと思います。ではその結果選ばれる側はウハウハな制度でしょうか?

毎年フィルターで残る側大学の学生なのに、ズルズルと内定を得られず、あるいは本意の志望先には全く引っかからず、不本意な滑り止め的内定先しかなくて、就活をやめられない学生と会います。これはフィルターの意味がわかっていないというべきです。
学歴フィルターは有名大学生を採用するためのものではありません。
このことは就活全体を通じて、特にご自分がそれに属する人は強く認識して下さい。では何のため?

優秀な人材を確保するためのものです。
さっき有名大生を確保するためじゃないって書いたばかりと思いますか?ビジネスの世界は大学名如きでその能力を担保されるほどゆるい世界ではありません。有名大学を出ていれば、優秀な人材である「確率」が上がるだけです。確率を挙げて選考した方が、全くのゼロから選考するより効率が良いのは明らかです。もちろんそのフィルターで取りこぼされてしまう本当に優秀な人材はいることもわかっています。その取りこぼす率と、効率化で果たせる手間とコストの削減のどちらを選ぶかが、企業としての価値判断になります。
つまり、学歴フィルターは特急券または急行券であって、乗車券ではないのです。だからそこで残れたとしても、まだ採用(内定)を確約したものでは全くありません。

ビジネスの世界は契約社会です。契約書にサインやハンコを押したもの以外、すべて確約ではありません。
ですからどれだけ書類通過をしようとも、一次面接まで呼ばれる率はこうした学生は高いのが事実です。しかしそこから先にもまだ選考は続いています。内定が出るまでのプロセスは、どれだけ人気で高い競争率の会社であっても、まだ途中。正式内定と選考が進んだだけという事実は全く別世界ほど意味は違います。

要するに、学歴フィルターは中途プロセスに過ぎないことをしっかり認識していれば良いのです。しかし1次面接までは続々と進めるのに、そこから先の選考に進めないとしたら、それは重大な事態です。もし連続して何社からも1次面接で落とされ続けているとすれば、学校名というフィルターでそこまで自動的に通されただけで、「優秀な人材」と企業が認められていないということです。

何度も言いますが、企業社会は契約社会です。企業印の押された内定通知、または雇用(労働)契約書を締結するまで、ビタ一文油断はできません。どれだけ企業から良い言葉をかけられたり、「もう就活は終えてね」と言われようが、契約書がないということは何一つ内定を保証する証拠は存在しないのだということを理解して下さい。


今日の参照ページ
p.125 「選考中、企業では何が起こっているか」


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