「成果」アピールはどうすべきか・・・・(p.39 理系に求められる能力)

「説明会」や「OBOGとの面談」と称する企業との接点が本格化している時期です。
面接はもちろん、企業と接する機会はすべて選考だと考えるべきというのが戦略就活ですので、こうした際に聞かれる「成果」について考えます。
今さらで申し訳ないないのですが、「アピールに悩んでいる」人の多くは基本的な「戦略的就活」の構造を理解していません。                           
                 
自分流のやり方に、ちょこっと戦略的就活風に企業っぽいテイストのESにする程度で、本質を理解していないがゆえに、結局企業っぽく書かれているだけで、実際には企業が求めるものが何であるかを理解していないのです。
もしここまで言われてて自信がないようであれば、今一度本書を読み返して下さい。
このブログは本書を読んでくれた人の理解促進を第一目的にしています。
「今さら本を読んだりできない」という方、本質的な理解ができていません。

 

本を売るためではなく(私は印税契約じゃないので、売れてもお金にはなりません)基本理解ができていないから、自信が持てないのです。

 

・企業が何のためにあるのか
・企業はなぜ雇うのか
この本質を理解し、その本質に答えるESや面接を組み立てていくのが戦略的就活です。
自分の言いたいことや、その辺の(理系向きではない)就活本やサイトの断片情報を組み立てても、戦略にはなりません。
今からでも遅くはありません。

就活でつまづくたびに(何度もつまづくのが普通です)本書を読み返し、企業の思考とそれに基づく行動基準に戻すことが、結局っ遠回りではなく、最短距離になると信じています。
ESでも面接でも、「学生時代に打ち込んだこと」「成し遂げたこと」といった質問はよく聞かれます。
しかし学部生は、まだ実験の結果が出ていないとか、学会に出るのは修士以上など、「成果」と呼ばれるものがないという人も少なくないでしょう。
修士以上であっても学会発表や、博士課程も投稿論文などの形になった「成果」がないという人はいることと思います。

「企業は結果を重視する」
「結果を出す人を求める」
というようなことを聞いたことがありますか?ビジネスの世界では「結果重視」は当然のこと。会社員であれば誰でも結果を求められます。しかし皆さんは学生であって、会社員ではありません。

また「結果重視」といっても、文系の営業職のように明確な結果を数値化できる職務以外はどうすれば良いのでしょう。
基礎研究を仕事でしている人は、どうやって成果を出すのでしょう。

「成果」というのは一つの尺度ではありません。その立場によって、条件や職務、環境によって形を変える変数なのです。
理系の皆さんはともすれば絶対値、ゆるぎない真実や正解を求める姿勢を持っているかも知れません。しかし会社という組織は研究室でも大学でもありません。仕事で絶対的な正解はないのです。

ということは、学生の皆さんがアピールすべき成果も、形になったものである必要はないということです。皆さんはまだ会社員ではありません。その代り大切なのは「可能性(ポテンシャル)」です。
「学生時代に打ち込んだこと」や「成し遂げたこと」とは、「何をやったか」で採否を判定しているのでは絶対にありません。「こう答えれば採用される」という噂は、たまたまそう答えて採用した人がいるというだけにすぎない都市伝説です。このような正解を探す思考であることがばれれば、それこそ理系学生としての論理的思考能力やデータ分析能力へ大きな疑問が湧いてしまい、結局可能性を感じさせない印象を与えかねません。

なぜその活動(勉強・実験・調査・研究)に取り組んだのかという問題意識や理由を今一度明確にし、結果としてその目的は達成できたのか、できなかったのか。できたのは(できないのは)なぜかという分析や背景。さらにはこうすればうまく行く可能性があるのではというアイデアを持っていることが示せれば、これは企業で仕事を進める時と全く同じ思考プロセスです。

 
つまり「コレをやりました!」という自己中心的・学生の一方的アピールから抜け出せます。

企業で行うこと(=仕事)と同じような思考プロセスを持ち、さらにうまく行った時だけでなく、失敗からも知見を見出せる視野を持っているとしたら、とても可能性を感じさせるのではないでしょうか。ぜひご自分の成果を検証してみて下さい。



今日の参照ページ
p.39 理系に求められる能力



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