「親」の意見、親との関わり・・・・(p.110 親の意見)

就活は理系といえどもある程度長丁場の作業です。
筆者の直接対応した学生の例では、エントリーから内定(内々定)まで数週間というのが最短でした。一般的に文系と違ってエントリー数も少なく、また結果として就活に要する期間も相対的に短めにはなります。

マスコミなどで話題にされる「一人で100社エントリー」とか「300社、500社」のようなばかげた事態は、製造業など理系職を狙う一般的な理系就職であれば起きにくいのです。いわゆる高偏差値大学学部を抱える理系学生の場合、10社以下しかエントリーしないというのは決して珍しくありません。単にエントリー数を絞ることが目的ではないことはしっかり認識した上で、自身の武器と先方企業の求めるものの一致を考えて選ぶなら、そもそも百社エントリーなどは起きることはありません。

さて、そうした長丁場で、特に会社選びをするなど不慣れな活動では、親や兄弟姉妹、親族といった身近な方からアドバイスをもらったり、あるいはそんなものは求めていないのに、おせっかいな介入をしてくるケースはよくあります。特に最近は就活が社会問題化しているため、ニュースなどを見た親が子供の就活に意見をしてくることは普通に増えているのです。


本書のp.110は「親の意見を聞くな」と書いているのではありません。
ダメな理由を再確認して下さい。
現在の専門化し、グローバル化し、高度・高速化したビジネス環境では、10年前の知識ですらも陳腐化します。皆さんが大学院、博士後期課程学生であったとしても、そこで得た「知識」は常に陳腐化することをご存知と思います。ましてそうした専門家ではない、一個人の知識や考え方で、専門化する理系就職に介入されるのは親といえど避けなければなりません。

親だけでなく、もっと恐いのは学生同士です。当然ですが学生はビジネスの素人です。素人意見であの会社が良いの悪いのいうのは、テレビで芸能人を品定めして意見を言っているのと同レベルの与太話に過ぎません。私はキャリアの講義では、免許を持っていない人がドライブのアドバイスをする、恋愛経験のない人がデートの方法を指南するのと同じだと言っています。素人意見の位置付けを実感できますか?

周囲の方が応援してくれるのはありがたいものです。しかしそれはたとえ善意であっても、本質にかかわることは自分自身で決めなければなりません。ただそれ以外の、たとえば遠方の企業へ面接に行くための交通費など補助であればとてもありがたいですよね。そういった、実際の利益に通じるものであればありがたくいただき、そうでないものは一応は聞いておいて良いですが、あくまで自分自身の判断で対処すべきです。特に企業分析・企業判定は、ど素人は絶対に加えるべきでありません。
p.110では、初任給のとらえ方にも触れていますので、これまたぜひ再確認しておいて下さい。



今日の参照ページ
p.110 親の意見

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